GENTOS PATORIO 9 改造

もう何年も前に買ったペンライトがあり、今でもロードバイク用に使用しているのですが、何気なくまだ売っているのかなとAmazonを覗いていた時、”出来る人”臭が漂う人のレビューで「改造用ベースに最適」とのコメントを発見し、そこで初めて簡単に分解できる事を知ったのでした。

で、改造につながるのですが、理由としてこのペンライト、電池がヘタるに従って暗くなっていくのです。上記レビューの写真を見ると昇圧回路が組まれているようですが定電圧制御のような事はやっておらず、PICマイコンか何かで決まったDutyのPWMを使用して昇圧しているだけのように見えます。
なのでDC-DC回路で明るさを維持したいというのが1点。
もう1点はHI→LO→FLASHといったモード切替が正直必要なく、そこそこの明るさの1モードだけあれば必要十分というものです。

まず何も考えずに分解。ネジ切りされたアルミのリングで基板類を固定している構造だったのね。全然気付かなかった。

LED基板を取っ払った後の制御基板。似たようなパッケージのDC-DCチップを探してきて何とか無理やり組めないかといったところ。

プラス側電池端子を取っ払った基板裏面。あれ。意外と色々付いている。ひょっとして想像しているよりインテリジェントな制御をしている?ううむ。でも回路を追う気力は毛頭なし。

どうしようかなーと悩んでいる内に気が付くと基板上の部品を全部取っ払い、別のインダクタを試しに付け、近くのパーツ屋でDC-DCチップを買ってきていました。やってしまった。もう引き返せない。
それにしてもこのDC-DCチップ、吹けば飛ぶようなサイズで700円近くとは。。何か騙された感が拭えない。しかも似たようなパッケージのがなかったのでこれで何とか半田付けするしかない。あーあ。
ちなみにaustriamicrosystemsって聞き慣れないメーカーのAS1322Bという石です。


何とか無理矢理組み付けました。もうやりたくない。裏面は使わず表面だけで組んでます。自分用で光ればいいので配線の取り回しとかは超適当。
出力電圧はフィードバック抵抗の分圧比で設定するオーソドックスなもので、光らせるLEDに合わせて設定します。もともと付いていたLEDは恐らくCREEのXP-Cで、3.2Vで200mAとかその辺りのものです。


元のLEDをそのまま使用しても良いのですが面白みがないのでeBayで同じくCREEのXT-Eと思われるものを買ってみました。5個で600円ちょいとかなのでパチモンの可能性ありです。使えればいいや程度でポチりました。
とりあえず元のXP-Cと比較してみたのですが・・・

うーん。大して明るくないような。(左:恐らくXP-C、右:恐らくXT-E)
350mA時で100lm→150lm位の違いがあるはずなのに。。
それに写真では分かり辛いですが結構黄色い。ネット上の情報を見るにCoolWhite品っぽいのに。こんなんYellowWhiteやがな。


まぁでも折角買ったからという事で使ってみる事に。アルミ基板が一回り大きいのでゴリゴリ削り、何とか収めます。

無事光りました。でもやっぱり黄色い。

同時に買っていたPATORIO 8と比較。うーん黄色いなぁ。まぁしばらくはこれで様子を見ます。
ちなみにドームサイズの違いからか、配光性が少し違います。オリジナルよりもムラなく拡がる感じで物が見やすいです。

何となくスッキリしない結果ですが、この改造(というかほぼ作り直し)で電池がヘタるギリギリまで明るさを維持してくれるはずだし、意味はあったかなと。
(逆に言えば電池のヘタり具合が分かり辛い・・)