CHR-70用バスレフ箱製作中

最後の側板を貼り付けるところまできました。貼り付けてしまうと内部をいじるのは難しくなってしまうため、かなりの覚悟が必要です。

内部には補強と定在波抑制を兼ねた仕切り板があります。この配置をどうするか悩みどころですが、余り時間をかけるのも面倒なので10通りくらい試して、ポートからの漏れが少ないものを選んでいます。測定はWaveGeneとWaveSpectraを使用し、中音以上の帯域の漏れレベルと特定の周波数にピークが立ってるかどうかを見ました。限界はもちろんありますが、それでも単純なバスレフ箱よりはかなりマシになっています。
ちなみに今回板材は米屋材木店さんにお願いしました。かなり注文が込み合っているらしく、穴あけ等のルーター加工が入ると納期がかなり遅れるため、カットのみしてもらって穴あけは自分でしました。ボール盤と自在錐の組み合わせは楽チンでいいですな。(自在錐のドリル先端部がネジ状になっており、接触した瞬間にボール盤に引き上げられて浮いてしまうため、ネジ部を削ってなくす作業が伴いましたが・・)
板の材質は箱本体がシナアピトン15mm、仕切り板がロシアンバーチ12mmです。送料含めて15k円くらいでした。結構安いかと・・。
また、吸音材ですが、箱がかなり頑丈なので控えめです。この吸音材についてもかなり迷った経験があるのですが、私の得た感じで言うとポリ何たら系の化繊は音が死ぬ傾向にあり、特性をフラットには出来てもまるで楽しめない音になってしまいます。ウール系は良いと思うのですが若干の味付けを感じます。で、最終的に薬局で売っている医療用脱脂綿が音も死なず味付けもないという結論に至りました。理屈は良く分かりません。自然のものが良いという事にしておきましょう。。
この状態でちらちら音を聞いているのですが、低音の量感は十分です。ただ、写真で右横に写っているSA/F80AMGと同様に少々ボヤッとしています。箱が完成して強固になれば解決するのか、その時量感はどうなるのか、少し不安が残りますがここまで来てしまったら開き直るしかありません。